Drama
3 to 6 years old
2000 to 5000 words
Japanese
レモくんは、今日も元気いっぱいの幼稚園児。大好きな幼稚園の庭で、大きなブランコに乗って、空高く飛び上がるのが大好きでした。
レモくんは、ぎゅっとブランコの鎖を握りしめ、風を切って笑いました。お日様もキラキラ、ブランコもギイコギイコ、とっても楽しい時間。
でも、しばらくすると、レモくんのお腹に、なんだか変な感じがしてきました。チョッピリだけ、トイレに行きたくなったのです。
「うーん、でも、まだ大丈夫。がまん、がまん…もうちょっとだけブランコに乗ってから…」
レモくんは、そう思って、がまんすることにしました。だって、ブランコが止まってしまうのが、もったいなかったのです。
ブランコは、さらに勢いを増して、高く高く舞い上がります。レモくんは、目を閉じて、風を感じました。でも、お腹の変な感じは、どんどん大きくなっていきました。
レモくんは、目をぎゅっと閉じました。ブランコを止めたくても、止める勇気がありませんでした。もう少し、あと少しだけ…
しかし、ついに、その時がやってきました。ブランコがゆっくりと止まり始め、レモくんは、足をついて立とうとしました。
ほんのチョッピリだけ、暖かいものがズボンに染み出したのです。レモくんは、ビックリして、足がすくんでしまいました。
ズボンが少し濡れているのがわかり、どうしよう…とレモくんは思いました。もし、このまま動いたら、全部漏らしてしまうかもしれない!
レモくんは、動けなくなってしまいました。足はブルブル震え、顔は真っ赤です。お腹をぎゅっと押さえて、もじもじしていました。
レモくんは、周りをキョロキョロ見回しました。幸い、誰もいません。でも、早くトイレに行かないと、大変なことになってしまう!
勇気を出して、レモくんは、一歩踏み出しました。すると、またチョッピリ、暖かいものがズボンに染み出してきました。
レモくんは、泣きそうになりました。でも、今は泣いている暇はありません。少しずつ、少しずつ、トイレに向かって歩き始めました。
歩くたびに、少しずつ漏れてしまう…。レモくんは、お腹をぎゅっと押さえながら、必死にがまんしました。
やっとの思いで、トイレのドアが見えてきました。レモくんは、急いで駆け寄りました。
しかし、トイレの目の前で、レモくんは、また足が止まってしまいました。
ズボンからチョロチョロと水が出ているのを見てしまったからです。もうがまんの限界でした。
レモくんは、その場でお腹を押さえて、もじもじしました。ズボンはどんどん濡れていき、ついに…
ズボンは、びしょ濡れになってしまいました。レモくんは、顔を真っ赤にして、泣き出してしまいました。
しばらくの間、レモくんは、トイレの前で泣いていました。恥ずかしくて、悲しくて、どうしたらいいのかわかりませんでした。
レモくんは、ズボンを指差して、泣きながら言いました。
「大丈夫よ、レモくん。トイレをがまんすると、そうなっちゃうこともあるの。でも、恥ずかしいことじゃないわよ」
先生は、レモくんをトイレに連れていき、着替えさせてくれました。
「トイレに行きたくなったら、すぐに先生に教えてね。いつでも連れて行ってあげるからね」
レモくんは、先生にトイレはがまんせずに、すぐに言うことを約束しました。そして、新しいズボンを履いて、また元気に庭に戻っていきました。
ブランコには、もう乗りませんでした。でも、お友達と砂遊びをしたり、お絵かきをしたり、楽しい時間を過ごしました。
レモくんは、今日あったことを決して忘れないでしょう。トイレをがまんすると、大変なことになっちゃうことを…。
そして、これからは、トイレに行きたくなったら、すぐに先生に言うことを心に誓いました。
みんなも、トイレに行きたくなったら、がまんしないで、すぐに誰かに言ってね!